今日は、Lレンズの話第2弾です。
今日は非球面レンズについてです。
4.非球面レンズ研削非球面レンズを使ったレンズにも、”L”の称号が与えられています。
レンズは、望遠にしようとすれば暗くなります。顕微鏡のレボルバーを回転させて倍率を上げると暗くなりますが、あれはレンズの口径を変えずに倍率を上げるからです。暗くなると、倍率は上がっても観察が難しくなります。写真の場合は、シャッター速度が遅くなって撮影範囲が限定されます。
暗くなれば、光を取り込むために大口径にしなければなりません。ところが、単純に大口径にすればいいというものではなく、大口径化に伴い収差が発生します。そうなると、中央だけピントが合い、周辺がにじんでいるという状況になります。この収差を抑えるため、第1回で少し触れたように凸レンズと凹レンズを組み合わせてレンズは作られています。しかし、収差が完全に無くなるわけではなく、口径の大きなレンズの枚数が増えるとレンズ鏡胴が大きく重くなります。
こうした状況を解決するために使われるようになったのが非球面レンズです。レンズ周辺に行くほど曲率が変わるようにすることで、中央と周辺の焦点のズレを補正することができます。収差がないため、今まで収差の補正のために数枚のレンズを組み合わせていたところを、1枚の非球面レンズだけにすることができます。
つまり、高画質と軽量化を同時に推し進めることができる画期的な材料なのです。
ただし、非球面レンズはガラスを研削して非球面にするのがとても難しく、実用化に時間がかかりました。そこで今では研磨ではなく、「ガラスモールド」という工法があります。非球面の形の金型にガラス材料を入れ、加熱後プレスをするという工法です。不純物を含まないように厳重に品質管理をするのは当然ですが、成形する時に空気中の酸素が入ってしまうと金型が劣化したりガラスと金型が融着してしまうそうです。それを防ぐため、大気の代わりに窒素やアルゴンなどの中で作業をするそうです。
この方法により、非球面レンズはかなり身近になり、材料もガラスだけでなくプラスチックも使われるようになりました。実は、コンタクトレンズでも、今は非球面レンズのものが用意されています。
これは実は非球面レンズではなく ふつうの球面レンズ・・・
文字ばかりだと読みにくいので・・・(^ ^;)キヤノンは、1971年から非球面レンズの開発を始めました。そして、研削非球面レンズの生産技術を確立し、FDレンズ時代は高価な研削非球面レンズを使用したLレンズをラインナップしていました。
EOSが登場するとき、キヤノンは2つの挑戦をします。
1つは、ガラスモールド非球面レンズを初めて採用したこと。EF 35-105mm F3.5-4.5に採用しました。EF 70-210mm F4にも採用していたかもしれません。現在は、多くのレンズに採用されるまでに普及しました。
そしてもう1つは、研削非球面レンズを使って人間の目と同じ明るさといわれるF1.0を実現したことです。キヤノンはかつて、F0.95という大口径レンズを作っていましたが、新規マウントにEF 50mm F1.0L USMを用意しました。このレンズは超音波モーターを採用してフルタイムマニュアルを実現したレンズで、EF 300mm F2.8L USM、 EF 28-80mm F2.8-4L USMとともにキヤノンの技術力を誇示するレンズでした。一部レンズ上まで電気接点がはみ出すほど、大きな後玉が使われていました。
現在、キヤノンが扱う非球面レンズも種類が増えて以下の4種類に増えました。
・研削非球面レンズ
・ガラスモールド非球面レンズ
・レプリカ非球面レンズ
・プラスチックモールド非球面レンズ
3つめのレプリカ非球面レンズは、非球面に成形した樹脂をガラスに貼り合わせたものです。EF 24-105mm F4L IS USMに採用していると聞きましたが、Lレンズは当初研削非球面レンズだけだったので、Lレンズの基準もずいぶん変わったんだなあと感じました。それだけ、樹脂製の非球面レンズの画質が向上したのでしょう。
4つめのプラスチックモールド非球面レンズは、ガラスよりは屈折率が落ちるけれどもコスト面で有利です。おそらく、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISのような廉価版レンズはこのレンズを使っていると思われます。
5.次世代の素材DOレンズLレンズではありませんが、キヤノンの次世代レンズにも触れておきたいと思います。
緑ハチマキのDOレンズです。これは、正式名を回折光学素子レンズといいます。
2000年から開発を始め、今は2本のレンズを製品化しています。
DOレンズをよく見ると、レンズに牛乳瓶の底のようなグルグル模様が見えます。
これは、レンズの面に凸凹状の障害物を設けているからです。
光は、この障害物の端を通過するときに、障害物の後に回り込むそうです。これを回折現象というそうです。これによって、光の進む向きを変化させることができます。このとき、ふつうのレンズではRGBのうちRがいちばん遠くに焦点が合いますが、この障害物を通過すると順番が逆転し、Rがいちばん手前に焦点が合います。ふつうのレンズの表面に回折素子を貼り付けてハイブリッドレンズにすると、回折素子はRの焦点が合う位置をいちばん手前に持ってこようとするのに対し、ふつうのレンズはRをいちばん遠くに焦点を合わせようとするため、ここで両者が打ち消し合うことでRGBの3色全てがほぼ同じ場所で焦点が合うことになります。これが回折素子レンズのしくみです。
この回折素子レンズは、これまでもCD/DVDプレーヤーの信号読み取りに使っているレンズなどで実績があるそうです。しかし、自然光では一部の光が不要な回折光となり、それがフレアになることがあってシャープネスの低下につながるそうです。EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMは、シャープさが今ひとつとの評判を耳にするのはそのためでしょうか。
しかし、DOレンズのコンパクトさは驚きに値します。
EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMは約10cmなのに対し、
EF 70-300mm F4-5.6 IS USMは約14cm。
重さが前者の方が重いのは造りの差もあると思いますが、何よりこのコンパクトさは魅力です。
まだまだ、改良の余地があるDOレンズですが、色収差の補正能力は蛍石レンズ以上と言われており、回折格子のピッチを調整するば非球面レンズ同様、球面収差の補正にも力を発揮するそうです。
キヤノンだけが製品化しており、今後の研究開発に期待です。
6.Lレンズ・DOレンズの特徴最後に、Lレンズ・DOレンズの特徴についてまとめて終わりにしたいと思います。
キヤノンには、主に3種類のレンズがあります。
1つは、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISのようなコストパフォーマンスに優れた普及版レンズ。
そして、EF-S 17-85mm F3.5-5.6 IS USMのような中間価格帯のレンズ。
最後にLレンズ・DOレンズです。
1つめの普及版レンズは、実用上問題ないレンズではありますが、コストを削るために操作性が犠牲になっています。まず距離表示が無く、USM搭載レンズでもフルタイムマニュアルフォーカスができません。そして、AF時はピントリングがグルグルと回転します。EOSが登場したとき、全てのレンズでAF時にピントリングが回らない構造になっており、他メーカーとの大きな差になっていました。これについては、コストの問題もあると思いますが、とても残念に思います。
2つめは、中間価格帯のレンズですが、このクラスには性能と値段と操作性のバランスが取れたレンズが多く、距離表示がきちんとついていてフルタイムマニュアルフォーカスができます。AF時にピントリングが回転することもなく、インナーフォーカスでAFが早いのも特徴です。AFを速くするためでしょうか。回転角が小さく、MFはしにくいものが多いです。前にズームリング、手前にピントリングというスタイルで、ズーム時は全長が変化するものの、広角側では非常にコンパクトになります。
このスタイルはキヤノンが今から10年以上前に作ったスタイルですが、最近ニコンのレンズが全く同じ構造になってきています。それだけ、AFに向いたスタイルだったのでしょう。
EF 24-85mm F3.5-4.5 USM、EF 28-135mm F3.5-5.6 IS USMなどが代表です。
個人的には、このクラスに新製品が投入されないのが気になります。
最後に、Lレンズ・DOレンズです。
このクラスのレンズは、金属も多用しており鏡胴がしっかりしているものが多いです。手にしたときの安心感が違います。防塵・防滴構造を持っているものが多く、機密性が高いのも特徴です。EOS-1V以降は、マウント部からの浸水を防ぐため、マウントにゴムの防水機構もつくようになりました。
ズームレンズは、EF 24-105mm F4L IS USM、EF 100-400mm F4.5-5.6 IS USMのような例外もありますが、全長が変化しないものも多くラインナップされています。
操作性は、基本的に前がピントリング、手前がズームリングです。直進ズームのEF 100-400mm F4.5-5.6 IS USMはまたまた例外ですが・・・
Lレンズはいいことが多いように感じてしまいますが、(事実いいのですが)個人的には使っているときに感じる安心感ではトキナーのレンズが抜きんでていると思います。以前、AT-X 28-80mm F2.8を使っていましたが、開放時のクセのある描写はさておき、ピントリングやズームリングのトルクがMFレンズのようでほんとうにすばらしいレンズでした。プロテクター鏡胴という2枚構造の鏡胴も安心感がありました。このあたりは、キヤノンにも見習って欲しいところです。
参考資料キヤノンLレンズカタログ”EF LENS L series”
キヤノンEF LENSカタログ
キヤノンEOS テクニカルブック
キヤノン ウェブサイト http://canon.jp/
キヤノンオプトロン株式会社 ウェブサイト http://www.canon-optron.co.jp/
株式会社住田光学ガラス ウェブサイト
http://www.sumita-opt.co.jp/ja/goods/pick/hikyumen.htm
ASCII 24”ニュース / トピックス 非球面/蛍石/回折格子素子レンズの効果が分かった!!”
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2006/06/15/662888-000.html
ASCII 24”ニュース / テクノロジー/デバイス キヤノン、撮影レンズ用の積層型回折光学素子を開発”
http://ascii24.com/news/i/tech/article/2000/09/05/617818-000.html?geta
フリー百科事典Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/メインページ
双眼鏡愛好会 双眼鏡性能(5) http://binoculars.at.infoseek.co.jp/seinou5.htm
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- 2007/12/19(水) 06:00:00|
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今日の話題は赤ハチマキの”Lレンズ”です。
”L”は”Luxury”の”L”なんだそうです。
キヤノンが手間とコストをかけて作った、EFレンズのフラッグシップです。
今回は長いので2回にわけてみました。第1回目の記事は、蛍石レンズとUDレンズです。
1.蛍石レンズプリズムに光を当てると光が7色に分解しますが、レンズを透過した光も波長の違いのため色によって焦点を結ぶ位置が微妙にずれてしまいます。赤がいちばん波長が長く、遠くで焦点が合います。実際に撮影してみると、輪郭を注意深く見たときに青や赤がにじんで写っていることがあります。この現象を色収差といいます。
焦点距離が長い分、影響を受けやすい望遠レンズで顕著に見られる現象です。
通常、レンズは珪酸・バリウム・鉛・砒素・ジルコニウム・ランタンなどを使って作られているそうです。蛍石の結晶を使うと、こうして作られた光学用レンズよりも色収差を効果的に抑えることが古くから知られていました。ちなみに、蛍石レンズは、ガラスではなくイオン結合体だそうです。
蛍石レンズを使うと、特に赤に近い長波長成分のズレに効果があるそうです。
蛍石は、紫外線を当てると内部の不純物が発光する特性があります。
キヤノンLレンズカタログでは、非常にロマンチックな表現で紹介されているので引用すると、
”高温で熱したとき、光を放って飛び散る不思議な石、フローライト。まるで、夏の夜に舞い飛ぶ蛍のような美しさに、その石は「蛍石」と名付けられた。”
となっております。
余談ですが、この蛍石、製鉄の工程でも使われているもので、過去には中国でアクセサリーや薬としても使われていたそうです。レンズにすると大型化が難しく非常に高価になることから高級品扱いですが、鉱石自体はそんなに高価なものではないそうです。そういえば、学校の理科室の鉱石標本にも入っています。今では、半導体の製造現場などでも活躍しているそうです。
かつてはアクセサリーや薬として利用されていた蛍石ですが、何と1800年ごろにはすでに顕微鏡などで天然結晶が利用されていたそうです。しかし、天然結晶では量産しなければならない写真用レンズには使えませんし、不純物が含まれていると色が付きます。人工で不純物のない結晶を作る技術の確立が大きな課題でした。
1966年、キヤノンが取手事業所で蛍石レンズの開発を始めました。その後、子会社になった現キヤノンオプトロンに引き継ぎ、1968年には蛍石レンズの量産化に成功。蛍石を粉砕・再結晶化して純粋結晶を作り、加工・研磨して蛍石レンズにする技術を確立しました。現在でも、通常のレンズよりも扱いが難しく、通常のレンズの4倍の研磨工程を経た上で、その後職人による手拭きまでしてから出荷されています。蛍石レンズは、手間暇かけて作られたゴージャスなレンズなのです。
1969年には、FLレンズシリーズにFL-F300mm F5.6を登場させました。そして、それ以来、キヤノンの高性能望遠レンズの代名詞となり、歴代のFLレンズ、FDレンズ、EFレンズ300mm F2.8に採用され続けてきました。EFレンズを登場させたとき、真っ先にラインナップしたレンズ群の中に300mm F2.8を準備していたのは、EFレンズに対するキヤノンの意気込みを感じます。
キヤノンEOS 650のカタログより
もう20年たちましたし、宣伝にもなるのでキヤノンさんお許しを・・・キヤノンの300mm F2.8は、撮った写真を見れば一目瞭然、ほんとうにすばらしい描写をします。シャープで色鮮やか。その最高の活躍の舞台は、オリンピックを初めとするスポーツの世界でした。色鮮やかなユニフォームや国旗、鮮やかな芝生の緑、抜けるような青空・・・
まさに、蛍石レンズのために用意された舞台といっても過言ではありません。
キヤノンはカメラ作りでも、シャッター優先AEや高速モータードライブ、像消失のないペリクルミラーなど、スポーツ撮影の現場で求められるスペックを搭載してきました。
こうした経緯から、”報道のニコン”に対して”スポーツのキヤノン”のイメージができあがりました。
EOS RTはAF一眼レフ初のペリクルミラー搭載機
シャッターを切っても像消失がない光学性能ではいいことだらけの蛍石レンズですが、高価なので大量生産には向きません。また、急な温度変化に弱いという特性もあります。キヤノンの望遠レンズは白のイメージがありますが、白鏡胴は熱を吸収しすぎるのを防ぐ目的で採用されたそうです。今では、高級レンズのシンボルとなった白鏡胴も、実は急な温度変化から蛍石を守る工夫でもあったのですね。
傷に弱く曇りが発生しやすいとも聞きます。
デリケートなレンズなので、手に入れることができれば大切に扱いたいですね。
<おまけ>蛍石搭載EFレンズ一覧
EF 300mm F2.8L USM
EF 300mm F2.8L USM II
EF 300mm F2.8L USM III
EF 300mm F2.8L IS USM
EF 400mm F2.8L USM
EF 400mm F2.8L II USM
EF 400mm F2.8L IS USM
EF 400mm F4 DO IS USM
EF 500mm F4L IS USM
EF 500mm F4.5L USM
EF 500mm F4.5L USM II
EF 600mm F4L USM
EF 600mm F4L USM II
EF 600mm F4L IS USM
EF 1200mm F5.6L USM
EF 50-200mm F3.5-4.5L
EF 70-200mm F4L USM
EF 70-200mm F4L IS USM
EF 100-300mm F5.6L
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
※ 生産中止になった製品も紹介しています。2.UDレンズ・スーパーUDレンズ次はUDレンズです。
役割は蛍石レンズと全く同じです。蛍石は、高性能ですが扱いが難しい上にコストがかかるという問題があります。そこで、蛍石と同じような性質を持つ特殊低分散ガラスという素材が開発されました。
メーカーによって呼び名は様々で、UD、ED、SD・・・などの名前がつけられています。レンズを何枚も重ねて収差を減らす方法をアクロマートといいますが、このように特殊低分散ガラスを使って少ない枚数で収差を減らす方法をアポクロマートといい、ここから特殊低分散レンズを使ったレンズにAPOという愛称をつけているメーカーもあります。
かつては鉛を使っていたそうですが、環境への悪影響が理由でEUで工業目的での使用が禁止され、現在はチタン化合物が使われているそうです。
キヤノンは、UDレンズは2枚でほぼ蛍石1枚に匹敵する性能を持っていると発表していますが、この手のレンズにもグレードがあり、単純にそのようなものではないようです。キヤノンの場合、少し前まではLレンズ以外に特殊低分散ガラスは使っていませんでしたが、デジタルになってから求められる画質の基準が高くなり、EF 70-300mm F4-5.6 IS USM、EF-S 55-250mm F4-5.6 ISにも搭載されています。安価なEF-S 55-250mm F4-5.6 ISにも使われているぐらいですから、UDレンズの中にはかなり安いものもあるようです。ひとくくりにUDレンズと呼んでいますが、社内では何種類かのレンズがあるのかもしれませんね。
また、UDレンズの改良版であるスーパーUDレンズも開発されています。
こちらは、耐候性がよく、蛍石ほど扱いに気を配る必要はないそうです。
3.蛍石・特殊低分散ガラスについて調べてみていろいろ調べてみましたが、結局のところ色収差をいかに減らすかという課題をガラスと蛍石の二つの立場からアプローチし、今はどちらも高い水準にあることがわかりました。
私が持っているEF 200mm F2.8L USMは、UDレンズを2枚使用しています。モニターで借して頂いたEF 70-200mm F4L IS USMは、UDレンズ2枚と蛍石レンズ1枚を両方使っています。幸運なことに、この2本を使う機会を与えて頂きましたが、両者の発色はほとんど同じで私には区別がつきませんでした。私のレベルであえて違いを探すとすれば、EF 200mm F2.8L USMは明るいのでボケを生かした優しい雰囲気の写真をF4よりは撮りやすく、EF 70-200mm F4L IS USMはクローズアップに強いということぐらいでしょうか。

でも、蛍石を写真用レンズとして実用化しているのはキヤノンだけ。そう思うと、キヤノンユーザーとしては蛍石を使ったレンズを1本は持っておきたいと思いました。ISなしのEF 70-200mm F4L USMが中古で投げ売り状態。気になって仕方がありません・・・
また、対極にあるEF 70-300mm F4-5.6 IS USM、EF-S 55-250mm F4-5.6 ISがどの程度の画質なのかも気になります。
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- 2007/12/18(火) 05:30:00|
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EF 200mm F2.8LのAF精度を試してみました。
以前、EF 70-200mm F4L IS USMの時に使ったCAPAのチャートを使いました。測距点は中央を使っています。
結果は、1枚目は少し前ピン、2枚目はピッタリでした。何枚か撮影しましたが、この2枚とほぼ同傾向でした。三脚を使うのが面倒で手持ちで調べているため、AFフレームをチャートに合わせるのが難しかったです。少し前ピンなのはそれも理由かもしれません。もう一度きちんと調べる必要がありそうです。

このチェックをしていて気づいたのが、測距点にチャートを合わせるのが思いの外難しいことです。チャートは小さくブレは大きいので、なかなか思うようにチャートと測距点が一致しません。ユラユラ揺れながら、合ったと思った一瞬にシャッターボタンを押していますが、ワンテンポずれてしまうことがあります。ですから、この結果は、自分ではあまり信用してません。(^ ^;)
EF 70-200mm F4L IS USMではそのようなことがなかったので、AFをテストしてISがピント合わせの上でも役立っていることを実感しました。
AF任せでピント精度がいまいち・・・と思っていたシチュエーションも、実は手ぶれが原因だったことも多かったのかと感じました。
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- 2007/11/30(金) 00:36:01|
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動物園で、こんなおじさんを見つけました。

ライオンのぬいぐるみの表情が、何とも言えません・・・ (^ ^;)
さて、この写真ですが、EF 70-200mm F4L IS USMで撮影しました。
とっさのシャッターチャンスに、すばやく対応することができました。
私はふだん、広角〜標準域はズーム、望遠は単焦点を使っています。
単焦点の明るさ、大きなぼけに惹かれてからこのような構成になりましたが、今回久しぶりに望遠ズームを使ってみて、チャンスへの対応力を改めて実感させられました。
さらに、このレンズはIS付き・・・。
ぼけを重視して単焦点中心に持って行くのか、ズームでシャッターチャンスに対応するかは、これからも悩みの種になりそうです。
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- 2007/11/17(土) 22:32:22|
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EF 70-200mm F4L IS のモニター期間が終わりました。あっという間の3週間で、思ってたほど撮影に使うことができませんでした。これまで小出しに感想を記事にしましたが、まとめておきたいと思います。
1.大きさ・重さ全長は17.2cm、重さは760g。大きすぎることはなく、重すぎることもないという、絶妙なサイズだと思います。歩いて撮影に行くという場合に、持って行きやすい望遠ズームだと思います。
レンズ鏡胴は、プラスチックも多用していますが、ピントリングの前の部分は金属です。手にすると、とてもしっかりとした手応えを感じます。組み立て精度が高く、骨格をなす部分にはおそらく金属を使っているのでしょう。他のLレンズ同様、しっかりとした手応えを感じました。
2.操作感レンズを構えると、ちょうど手が来る辺りにズームリングがあります。このズームリングは、最近のズームレンズに共通で、FDレンズ時代のようなねっとりとしたトルク感はありませんが、実用上全く問題ありません。位置が抜群で、回しやすいです。
ピントリングはレンズ先端寄りについています。単体で使っているときはMFでピント合わせをしても気になりませんでしたが、テレコンをつけるとピントリングの位置でレンズをホールドすると不安定になります。もう少し手前、ズームリングと隣接するあたりについていると、テレコン使用時もMFがスムーズにできそうです。
ただ、そうなると、距離指標やAF/MF切り替えスイッチ、ISのスイッチなどの場所を移動する必要があります。構造的にこの場所にピントリングを持ってくるのが可能かどうかは知りません。^ ^;
ズームリング、ピントリングとも、幅は十分確保されています。
3.フィルター径・フードフィルター径は67mm。私はフィルター径67mmのレンズを持っていないので中途半端に感じますが、EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USMやEF 24-85mm F3.5-4.5 USMと一緒に使うのであれば、フィルターが使い回せて便利ですね。
フードは結構大きいです。バヨネット式で、クリックがあるのでカチッと止まります。このフード、収納時に逆につけていてもズームリングにはかかりませんので、咄嗟の時はAFを使えばフード収納状態のまま撮影できます。PLフィルター操作窓等の工夫はなく、いたって普通のプラスチックの筒です。内面反射防止のため、内側には植毛していたと思います。(ちゃんと見てなかった・・・)

このフードの奥にレンズキャップを着脱するのが、手の大きな私には非常にむずかしい・・・
いや、手の大きさに関係なく、おそらく誰にとっても至難の業でしょう。早く、タムロン方式のレンズキャップを採用して欲しい物です。
3.AF速度AF速度は、必要にして十分な速さです。体感的には一瞬で合うという感じです。
また、ピントが外れたときに一度∞か最短まで一度移動してからリバカリーしますが、40Dとの組み合わせではそのリカバリーが非常に速く感じました。これは、40Dに搭載された大デフォーカス対応測距センサーの影響でしょうか。
AFについては、新幹線や陸上競技等、規則正しい動きをする被写体であれば、全く不安を感じることがありませんでした。鳩などの飛んでいる鳥を追うのは、さすがに難しかったです。
4.ピント精度キヤノンのカメラには、入門〜中級はF5.6まで対応する測距センサーが、中級〜上級はF5.6まで対応する測距センサーに加えて、F2.8まで対応する測距センサーも搭載されています。40Dでも、中央部にF2.8対応クロスセンサーが搭載されていますが、残念ながら使用できず、精度では劣るF5.6対応センサーの出番となります。
このF5.6対応センサーでどれだけの精度が確保されるのか、検証してみました。
以前、CAPAの付録としてついてきたチャートを使いました。
テストは最短撮影距離付近で行いました。測距点は中央のみ使っています。
まずは200mm側です。2回撮影しましたが、2回ともきちんと中央部にピントが来ています。↓

続いて、70mm側。こちらは2枚とも、1cmの前ピンになっています。これは、AFがずれているのか、それともフォーカスポイントが大きいからなのかはわかりませんが、何度やってみてもこうなりました。個体差かもしれませんし、70mm程度ではチャート中央部のマークよりも測距点が大きいからかもしれません。
実際の撮影でも前ピンになると思っておく必要がありますね。

AF精度については、カメラ、レンズともに個体差があるので、参考程度になさってください。
また、ピント精度からはちょっと話題がズレますが、このレンズの最短撮影距離が1.2mです。
最大撮影倍率にして、0.21倍。私がふだん使っているEF 200mm F2.8L USMは、1.5m、SIGMA 70-200mm F2.8に至っては何と1.8mです!望遠といえど、最短撮影距離30cmの差は使い勝手に大きく影響するなあと感じました。
5.画質チャートを使って解像度を調べるようなことはしていませんが、隅々までとてもシャープに写るレンズです。
以前、
記事”EF 70-200mm F4L IS 中央と周辺の画質”で紹介しました。こちらに詳しく載せていますので、こちらをご覧下さい。
シャープな上に、背景のボケもきれいにぼけます。円形絞りの効果でしょうね。

逆光では、フレアー、ゴーストは出やすいです。割と深いフードを採用していますが、手でハレ切りする場面もありました。この辺りは、今後改良を要するところだと思います。コーティングの改良などで、改善できないものでしょうか。
6.IS(手ぶれ補正)このレンズには、約4段の補正効果を持つ手ぶれ補正機能が搭載されています。この補正機能は強力で、今まで不可能だった領域の撮影を可能にします。三脚が必要だった場面で手持ち撮影できるようになるので、荷物を減らし、機動力を高めることができるのは、何者にも代え難い魅力です。ISは、場合により、4段分以上に効果を発揮するときもあれば、4段分も補正できないときもあります。人間の体は不規則に動いているので、成功するかどうかは時の運。あくまで保険と考え、数カット撮っておくべきです。ただし、確実に成功カットが増えます。暗い場所、三脚を使いにくい場所での撮影が多い方には、必須の機能ですね。また、流し撮りを多用する場合にも、強い味方になりそうです。

とても便利ですが、過信は禁物。ものぐさな私を堕落させかねない恐ろしく便利な機能です。
以前、ISの作動音について触れましたが、返却するころにはあまり気にならなくなっていました。でも、せっかく無音に近いUSMを採用しているのですから、ISももう少し小さな音にして欲しいと思います。
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISのISユニットはほとんど無音なのですが、これも補正4段の効果をうたっています。標準ズームと、望遠ズームという違いがありますし、値段もぜんぜん違うのでISユニット自体の構造も違うのかも知れませんが、こちらが無音なだけにちょっと残念に思いました。
ま、慣れてしまえば、まったく気にならなくなりましたが・・・
7.その他防塵防滴が施されているようで、マウント面にはゴムの幕がついています。どの程度の水滴をはじくのかは知りませんが、ボディーが防塵防滴ではない40Dにはおまけ程度の機能ですね。防塵防滴ボディーにはマウント周囲にゴム環がついており、レンズのゴム幕とともにマウント面からの浸水を防ぐそうです。EOS-1Vのカタログでは、かなりの水滴を弾きそうな写真が載っていますが、テストはしたくないですね。

最近、防塵防滴をうたうカメラが増えてきました。ただ、この防塵防滴というのは、どの程度の効果があるのかが非常にわかりにくいというのが現状です。40DもCFスロットや電池室などに簡単なシーリングを施していますが、EOS-1系とは大きな差があります。
単純比較は難しいと思いますが、JIS規格、ISO規格といったある程度の基準があった方が、選択する側には親切だと思います。そういう規格、できませんかね?
8.総括このレンズは、描写に何の不満もありません。どんなときも、とてもシャープな画像を提供してくれます。その上、ボケもきれいなため、ポートレート、スポーツ、ネイチャーなどなど、いろんなジャンルの撮影で大活躍してくれそうです。
また、幅広のズームリングに、ピントリング、USMによるフルタイムMF、AF時の合焦を早めるためのフォーカスリミッターの搭載など、操作性も抜群です。
約4段分の補正効果を持ったIS、防塵防滴は、ともに100%信頼するわけにはいきませんが、確実に成功カットを増やしたり、故障を防いだりしてくれます。
これだけフル装備で画質も良いことを考えれば、値段も納得がいきます。
無理やり問題点を探すとすれば、クセが無くていつでも結果を出す優等生なので使いこなしの面白味に欠けることと、高精度なF2.8測距センサーと2倍テレコン使用時にAFが使えないことでしょうか。
関連リンク
・
Canon EF 70-200mm F4L IS USM 製品紹介ページへ<キヤノン 公式サイト>・
EFレンズスペシャル プロが選ぶこの一本
ー秦達夫この一本 EF 70-200mm F4L IS USMー <キヤノン 公式サイト>・
記事”EF 70-200mm F4L IS 中央と周辺の画質”テーマ:Canon EOS&EF LENS - ジャンル:写真
- 2007/11/16(金) 06:41:14|
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